■新しいCPUの登場
今年の1月下旬頃から新しいCPUを搭載したパソコンが春モデルとして販売され始めました。新しいCPUとは、32nmの微細化技術を使ったCi3、Ci5、Ci7の3シリーズで、従来からあった1つのコアで2つのスレッドを並行処理するハイパースレッディング技術に、並行処理するプログラム数が少なく処理能力に余力がある場合に一時的に動作周波数を引き上げるターボブースト技術が新しく追加されたCPU群のことです。更に、今まではチップセット側に含まれていたグラフィックス機能をCPU上に搭載し性能向上を図っています。コアの数はCi3とCi5が2つ、Ci7が4つです。Ci3にはターボブースト機能は搭載されていません。使用できるメモリーはDDR3のみとなり、マザーボードを含めた大きな変革が起きつつあります。
■32ビットと64ビットの選択
新OSの登場とともに新機種への移行検討も始まり、OSを32ビット版にするか64ビット版にするか迷っている方も多いと思います。過去の例として、Windows95、98、Meなどの16ビット版からNT、2000、XPなどの32ビット版への変遷がありましたが、現在利用しているハード(本体、プリンタ・外付機器等)はもちろん、周辺機器のドライバーソフト、アプリケーションソフトなどが全て上位ビットOSに対応していなければ今まで通りに正常に動作しない恐れがあります。残念ながら、各ハード・ソフトメーカーの対応も対応が完了するまでかなりの月日を要したのも事実です。最悪の場合、現行機器およびソフトの利用を諦めなければならない場合もあります。しかしながら、上位ビット版OSは処理速度が速くなったり、新機能を享受できたりして魅力的ではあります。リスクを負って新機能・可能性を求めて上位ビット版を選ぶか、現行業務が今まで通り動作するようしばらく下位ビット版で待つか、難しい所です。
■達人ソフトの新OSへの対応
TACTICS達人(財務)および達人シリーズ(税務)は、すでに新OS(Windows7)への対応作業を始めておりますが、TACTICS達人については平成22年4月のリリース、達人シリーズについては平成21年11月よりソフト種別ごとに順次リリースを始め、すべての対応が完了するのが平成22年4月頃の予定です。したがって、現在のところWindows7を搭載したパソコン上で正常に使用できるのは、最速でも平成22年4月以降となります。また、新OS対応ソフトについては、新OS出現により3世代前となる旧OS「Windows2000」上の動作保障が無くなりますのでご注意下さい。ご利用の機器が該当の場合は、新OS搭載機器の導入をご検討願います。
■次期OSのリリース時期と現行OSの評価
パソコンOSの主流Windowsの次期新OS「Windows7」のリリースが10月22日頃から始まります(正式な日本語版リリース日は7月7日に発表されます)。現行の「Windows Vista」に比べて全体的なパフォーマンス向上・軽量化が特徴で、2000からXPへのマイナーチェンジと同様、Vistaからの改良がメインと言われています。これを境にVistaは旧OSと呼ばれることとなりますが、こんなに短命で人気の無かったOSも前例に記憶がありません。XPをVistaに入れ替える場合、CPU、メモリー、グラフィックボード、ディスプレイなどのハードに高スペックを必要とされますが、その結果、特段何が出来るようになるわけでもなく、かえって動きが重たくなるという悪いイメージが最後まで払拭できなかった感があります。はたして、Windows7はどうでしょうか?
■USBが更に高速に
PC本体のケースを開ける必要も無く、端子を接続口に差し込むだけですぐに使える便利なインターフェイスUSBは、1.1から2.0へと進化し、パラレルポートなどの他のインターフェイスと比較して転送速度でも劣らぬものになりました。しかし、HDDやDVDなどの大容量外付けドライブが出現すると、内蔵に比べ若干速度の遅さが気になります。そんな状況の中で、昨年末に現在のUSB2.0の約10倍の速さ(5Gbps)でデータ転送できるUSB3.0の規格が作成され仕様が公開されました。端子の形状等も含め下位バージョンと互換を保ちつつ高速化されたとのことですが、実際の対応機器は今年の後半、USB3.0のポートを装備したパソコンの登場は来年以降になるとの見通しです。
■SaaSの長所と短所
経済産業省が利用推進しているSaas(サーズ)は、Software As A Service の略語で、
オンラインを通してソフトを利用していただくサービスを提供し、料金をいただく業態を言います。従来から、ソフトはCDやDVDなどの媒体に入れられ、利用説明書等と同梱の上パッケージにまとめられて生産物として売買されてきました。購入者(=利用者)は、自分でパソコンにインストールして利用します。ソフト及びデータは全て利用者自信が管理することとなります。これに対しSaaSでは、オンラインを通して提供者のサーバーにアクセスし、必要なソフトをサーバー上で(もしくはダウンロードして自分のパソコン上で)利用することとなります。プログラムのバージョン管理・更新・修正等は全て提供者側で行われ、作成されたデータも基本的にはサーバーに保管されるので、利用者はプログラム管理・データ管理から開放されることとなり、これが長所と言えます。しかし、利用者が増加してくるとサーバーの負荷が増大し応答速度が遅くなる、想定を超えたアクセス集中や回線障害などの原因でネットに繋げなくなった場合に全く処理ができない、提供者への依存度が高まるなどの短所も想定されます。
■小型携帯パソコンに見る新しいインターフェイス
魅力ある将来ビジョンを示せず閉塞感の強まっているウィンドウズパソコンに飽き、アップルパソコンとその関連機器が人気を呼んでいるようです。携帯音楽機器の大ヒットに続き、電話機能付き小型携帯パソコンが今話題となっています。携帯電話と思われがちですが、実体はアップルの携帯用超小型パソコンに電話機能が付いていると言った方が近いと思われます。その詳細については、既に多くのパソコン雑誌などで紹介されているところでありますが、特筆すべきはそのマンマシーンインターフェイスだと言えます。タッチパネル方式をフル活用している為、筐体にボタンの類はほとんどありません。キボード・マウスを中心とした今までのパソコンと全く違う観点から開発された独自ソフトによって全く異なるインターフェイスを実現しています。ハードを拡張すること無く、新しいアプリケーション追加によって新機能を追加できる可能性を持っています。また、メーカー自体がこの携帯機器用ソフト開発キットを配布し、開発されたアプリケーションの配布サービスを運営していることも画期的と言えます。
■ワイヤレスUSBの登場
国産メーカー某社よりワイヤレスUSB対応のノート型パソコンが出されました。本体の中にワイヤレスUSB機器を内蔵しており、付属のワイヤレスUSBハブに接続されたUSB接続機器を、あたかも本体のUSB接続口に繋がれているような感覚で利用できるものです。現時点では本体とUSBハブまでの無線通信距離は6m程度までで、室内利用に限定されています。通信速度は40Mbps程度のようですが、メーカーでは実効速度は240Mbps近くまで上げられる可能性があると言っています。プリンタ、外付HDD、デジカメなどで利用可能で、将来的にはワイヤレスUSBを内蔵した周辺機器が登場し、さらに複数のパソコンでこれらの周辺機器を共有するといった使い方が出来るようになるとのことです。
■次世代高速ネットサービス開始
通信最大手のN社は、従来の光ファイバー網とは全く別のより高速な次世代通信網「NGN(next generation network)」を整備し、数年かけて全国展開を目指しているようです。安定した高速通信が確保でき、従来の光通信では映像が途切れたりコマ落ちしたりしたハイビジョン画質でも問題なく視聴でき、利用料金は同じ程度ということです。既に3月末よりサービスが開始されていますが、現時点ではサービス地域がごく一部に限定されていること、特徴がハイビジョン放送などの高画質映像転送時に限定されていることなどから、これからの動向が注目されるサービスと言えます。
■次世代記憶媒体の利用
時代と共に目まぐるしく変遷を続けてきた記憶媒体ですが、次世代の主力記憶媒体として注目を浴びていたHD DVDとBlu-ray Discの争いは、今月になってHD DVD主力メーカーが事業撤退を発表し、Blu-ray Discの勝利が確定することとなりました。かつてのビデオのVHSとベータの長期戦に比べ、早期に決着がついたことによりユーザーへの影響も少なくて済み、英断であったと思われます。USBメモリー、SDカードなど新種の記憶媒体が出現する中で、円盤状の記憶媒体を回転させて同心円上にデータを記録する従来方式の発展型として産まれたDVDが、現時点では大容量記憶媒体の主力として普及していますが、将来的に地デジ録画など更に大容量を必要とする場合にBlu-ray Discが必要となってきます。ただし、注意しておかなければならないことは、Blu-ray DiscとDVDには互換性が無いことです。既に自分のデータを多数のDVDに保管してある場合などに、Blu-ray Discのドライブでは再生できない、つまり、当分の間はDVDドライブも必要であるということです。
■パソコンハードの進化
CPU製造プロセスの技術進歩により、90nmから65nmへと微細化が進化してきましたが、もうすぐ45nmのCPUが登場するとのことです。コアの数は2つまたは4つで、同時にソフトが3つ4つと動作していても処理速度が落ちずに快適に使える環境が整いつつあります。気になる発熱量は以前と比べても少しずつ低くなっており、大規模な冷却装置や特殊なケースも必要なくなってきてるようです。CPU自体の動作周波数の引き上げにとって代わり、今はFSBの高速化が行われています。DDR2から更に高速なDDR3が既に登場しているメモリーに、CPUの処理速度が追いつかないのが現状のようです。HDDは垂直磁気記録方式の採用により1ドライブ1TBの製品が登場し、大容量化に拍車がかかりそうです。フラッシュメモリーを使った高速で丈夫で静かなSSDは、小型ノートに4GB程度の容量を持った物が一部搭載され始めましたが、今のところまだHDDに取って代わるような気配は見えません。
■あいつぐパソコン事業からの撤退
少し前に、中・汎用コンピュータで圧倒的シェアーを持ち、AT/PC互換機を作り出した米国企業I社がパソコン業界から撤退するという大ニュースがありましたが、今度はそのI社からハードディスク製造・販売事業を引き受けた日本の大手総合電気メーカーが、個人向けパソコン本体の製造・販売事業から撤退することになったというニュースが発表されました。法人向けパソコンの製造はすでに今年の3月までに自社製造を止め米国企業に製造委託をしており、これにつづいて今回の個人向けパソコンの製造・販売停止となりました。ディスプレイ・ハードディスク部門はまだ残っていますが、ハードディスク部門についてはSSD(フラッシュメモリーを使った仮想記憶ドライブ)の台頭などによりその将来が危ぶまれています。このような状況の中でユーザーは、より良い機器をより長く安心して使えるように、パソコン購入の際の選択ポイントとして、「価格」と「サポート」という従来からの要素に「事業の継続性」を新たに加える必要がありそうです。その結果、より大手メーカーに集中し、更なるパソコンメーカー淘汰に拍車がかかることが危惧されるところです。
■HDDの代用としてのフラッシュメモリー
CPU、メインメモリ、チップセットの処理速度がどんどん速くなっている中で、唯一取り残されているのがHDDへのI/O(読み書き)速度であると言えます。HDDへのアクセスが起きると、これがボトルネックとなりパソコンの処理速度が遅くなります。円盤状のディスクを回転させ、ヘッドという時計の針のような部品を移動させることによりデータを読み取る(書き込む)方式では、ディスクの記録密度と回転数を上げることのみが高速化の手段であり、これらはすでに限界に近づいていると言われています。そこで今注目されているのがフラッシュメモリーです。電源を切った後もデータを保持する仮想記憶装置としてHDDの代わりにフラッシュメモリーを使うという方式です。データの読み書き速度が速く、駆動部分が無いため振動や衝撃に強く故障しにくいと言われています。唯一の弱点は価格ですが、需要の上昇に伴う量産体制が整えば数年後にはかなりの競争力を持つ価格になると予想されています。
■ASPの再来か
数年前、インターネットが一般に広がり始めた頃に、ASP(アプリケーション サービス プロバイダー)という言葉がもてはやされました。ASPとは、サーバー上にインストールされたアプリケーションソフトを、インターネット経由でユーザーに提供する事業者、またはそのサービス形態を指します。ユーザーは、該当のアプリケーションプログラムが自分のパソコンに入ってなくても、いつでもWebブラウザーから利用することができます。修正・バージョンアップといった面倒なソフトメンテナンスからも開放されます。しかし、その頃はまだアナログ回線が主流の時期で、回線速度の遅さなどが障壁となり、しらないうちに話題に上らなくなっていきました。ところが、最近になって、著名な企業2社がほぼ同時に、オフィスソフト(ワープロ、表計算など)をオンラインで、しかも無料でサービス提供を始めたことが話題になっています。同一ファイルを複数人で同時に編集できること、圧倒的なシェアーを誇るM社のオフィスと親和性が高いことなど、それぞれに特徴を持っていますが、M社オフィスとのデータ互換性という点では今一歩という感がぬぐえません。それでも、光やADSLなどのブロードバンド回線が主流となり、ASPが実用的になるインフラは整いつつあることが実感されます。
■達人ソフトの新OSへの対応と旧OSのバージョンアップ
すでにNTTデータおよび全国税理士データ通信協同組合連合会から案内があったように、税務の達人シリーズは4月下旬に、財務のTACTICS達人Uは10月下旬の予定で新OSであるWindows Vistaに対応します。ただし、この時点で新バージョンのソフトについては、動作保証対象OSが変更となることに注意が必要です。特に、達人シリーズに関しては、以前保証対象であったWindows98、Me、NT4.0、2000のSP3以前のバージョン、XPのSP1以前のバージョンについて今回対象外となりました。新しくWindows Vista上で使用するのは問題ありませんが、従来から使用している旧OS上では、OSのバージョンアップもしくは機器の買い替え等が必要となる場合があります。機器の使用年数、スペック等から機器ごと買い替えるかどうか判断することになりますが、購入時プリインストールされたOSがWindows NT4.0以前の機器については、買い替えるのが賢明と思われます。また、2000、XPのサービスパックのグレードアップに関しては、インターネットに繋がる機器であれば簡単にできますが、ハードディスクのCドライブに2GB程度の充分な空容量があることを確かめた上で慎重に行う必要があります。
■OSサポートの終了と延長
1月末に新しいOS「Windows Vista」がリリースされたため、それまで最新であったOS「Windows XP」が1つ前の旧OSということになりました。それ以前にも2000、NT、Me、98、95と次第に減ってはいるものの、まだ使っているユーザーが少なからず存在します。これらの2つ以上前の旧OSについては、既にメーカーのOSサポートは終了していますので、インターネットセキュリティーホールの修正、ユーティリティやツールの修正・追加などは一切行われません。新種のウィルスに対して無防備となる為、インターネットに使うのは危険と言えます。しかしながら、OSを替える事は、ハードウェア・ソフトウェアの買い替え等も伴い、パソコン台数が多くなるにつれ莫大な手間と費用がかかります。今まで、約3〜5年のサイクルで新OSが登場してきましたが、常にOSを最新に保つのは困難と言えます。それでも最低限、サポートが終了した時点で最新OSへ移行すべきです。このOSサポートの終了時期は、メーカーによって決められます。不満であれば別のメーカー製のOSを使えばいいのですが、ご承知の様にパソコンのOS市場は現在ほぼ1社に独占されており、ユーザーにはほとんど選択する余地がありません。あとはメーカーの良心に訴え、声を上げるのみです。実際、XPは当初Vistaがリリースされてから2年後に個人向けサポートを終了する予定でしたが、ユーザから不満の声があがり(それが原因かどうかわかりませんが)、7年後(2014年1月まで)に延長されました。
■新しいOSへの対応
度重なる延期を経て、いよいよ新しいOS(Windows Vista)の発売まであと2ヶ月足らずとなりました。来年の1月末に現行Windows XP の後継OSであるVista(ビスタ)が登場します。久々のメジャーチェンジで、どんなにすばらしい機能ができたのか、どんなに便利になるのか興味は尽きないところです。最近、達人システムは新OSで動作するのか、発売されたらすぐに使ってみたいという話もうかがいます。新OSでは、基本的には従来のOSのプログラムインターフェイスであるWin32とは異なる新しいインターフェイスを設けましたが、互換性を保つため今回はWin32も搭載することとなり、従来のソフトは正常に動作すると思われます。しかし、だからといって新OSを現在使用中の機器にすぐにインストールして使用することはお勧めいたしません。特に仕事で使われるパソコンにおいては、数ヶ月から半年程度は待った方が得策と考えられます。その理由の一つに周辺機器のドライバーの問題があります。周辺機器の各メーカーが新OSに対応したドライバーを出すタイミングが必ず数ヶ月程度遅れ、場合によっては数回の修正を伴うことがあるという現実です。つまり、最悪の場合は周辺機器が正常に動作しなくなる恐れがあります。また、ソフトについても、作成者によって新OS上で実際に動作確認が行われた後でなければ、正常に動作するという確証はありません。
■税理士と電子申告と達人Cube
電子申告制度が始まって既に2年が経過していますが、その利用率は低迷しています。政府が推し進めている電子化政策には電子申告の普及は必須で、税理士は、政府と協力し率先垂範して電子申告を行っていかなければいけない立場にあります。しかし、電子申告を実際に行うためのツールとして無償で配布されるパソコン用e−taxクライアントソフトは、残念ながら現時点においては実用的というレベルには達していません。また、民間業者が作成している電子申告システムは、電子申告の部分だけでなく、財務・税務ソフトを全て含めた総合システムとして高価な価格で販売されています。このような状況の中で、パソコンとインターネット環境を利用し、達人Cubeサーバーを経由する事により、究極のコストパフォーマンスを実現したのが、平成18年6月6日に開始した新サービス達人Cubeです。従来から販売している財務のTACTICS達人および税務の達人シリーズがそのまま使え、このうち6本以上利用している方には、この達人Cubeソフトが無償で入手できます。電子申告も簡単かつスムーズにでき、達人ソフトのバージョンアップも自動で行ってくれるというすぐれものです。まさに通信に強いNTTデータの技術力を確信させるソフトと言えます。さあ、達人ソフトと達人Cubeを使って電子申告を始めましょう。
■データのバックアップについて
業務ソフトやワープロ・表計算で作成されたデータは、万一の場合に備えてバックアップをとっておく必要があります。ハードディスクの故障や人為的な操作ミスなどにより、ある日突然一部もしくは全てのデータが消失する危険性があるからです。データベースなどの複雑なファイル形式では、バックアップからの戻し(リストア)が唯一の復旧方法となります。リストアするとバックアップをとった時点の状態に戻るため、そこから現時点までに行われたデータの追加・変更・削除は再入力しなければなりません。従って、バックアップをとる間隔が短い程再入力するデータが少なくなって回復が早まります。毎日のバックアップを勧めるのはこのためです。とはいえ、バックアップは基本的には万一のために行っている事で、これに多大な時間と労力を費するのは本末転倒とも言えます。では、バックアップをより簡単に早く済ませるにはどんな手があるのでしょうか。書き込み速度の速い媒体を選ぶことが大きなポイントとなります。現時点で最も速いのはハードディスクです。具体的には内蔵ハードディスクの増設やUSB接続の外付けハードディスクの接続などを行い、そこにバックアップする方法があります。また、LAN構成の場合、別のクライアントのハードディスクに空き容量が十分あれば、共有ドライブの指定をすることによってバックアップ先に指定する事ができます。
■オフィスのLANケーブルが消えていく?
1月19日に無線LANの新規格802.11nの標準化草案がIEEE(米国電気電子技術者協会)でまとめられました。無線LAN規格は、通信速度11Mbpsの802.11bに始まって、54Mbpsの11a、同じく11gと進化していましたが、無線LAN通信では無線通信のための特別な信号が付加されることや距離や障害物などの関係で、実際の通信速度は約半分ぐらいになってしまうことがネックとなり、なかなか利用が広まりませんでした。ここにきて、100〜600Mbpsという高速通信が可能であるといわれる11n規格の登場で、ついに有線LANの主流である100BASE−TXにスピード面で追いつける可能性が出てきました。もしそうなれば、有線LANの意義は次第に薄れ、オフィスからLANケーブルが消えていくことも考えられます。ただし、草案がまとまってから最終的な標準規格として承認されるまでは約1年かかるのが通例です。もうしばらくの間はLANケーブルに足を引っかけないよう気を付けなければいけないようです。
■新しいOSの登場
常日頃使っているプログラムおよびデータは、OSと密接な関係を持って動作しています。OSが変わることによってプログラムが正常に動作しなくなったり、データが読めなくなったりすることもあります。現在パソコン用汎用OSとして圧倒的なシェアーを持つのがWindows XPですが、XPが出されてすでに5年が経過しており、次の新しいOSとして、Windows Vista(ウィンドウズ ビスタ)が今年の年末に登場すると予想されています。早くも夏頃には、メーカーのパソコンにVistaへのアップグレード版(XPを搭載しているがVistaが出た時点で無償でOSをVistaにアップグレードしてもらえるもの)が登場すると見られています。以外と知られていませんが、OSは常に追加・修正されています。セキュリティーホールの修正であったり、ユーティリティやツールの修正・追加であったりします。ある程度の時期にまとめられたのがサービスパックと呼ばれます。XPでは現在サービスパック2が出荷されています。新しいOS Vista が XPでできなかったことで何ができるようになるのか?Vistaが快適に走行するために必要とされる機器仕様はどんなものか?今使っている機器・ソフトおよびデータはそのまま使えるのか、コンバートなどの作業は必要なのか?一つ一つ確認していく必要があります。
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